Tokyo Tokyo FESTIVAL Archive - 東京文化プログラム記録集
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※記載された組織・団体・個人の名称や所属、肩書き等は、令和4年3月現在のものです。 以上、リオ大会以降に展開してきたTokyo Tokyo FESTIVALを振り返ると、その成果を以下の5点にまとめることができる。(1)人々の記憶に残る斬新で独創的なプログラムを展開(2)誰でも身近で気軽に芸術文化を享受できる機会の提供(3)芸術文化に関わる人材や団体の成長に繋がる新たな挑戦の(4)東京都と他団体等との連携による相乗効果の創出(5)困難な状況下でも知恵を絞って芸術文化の魅力を発信 これらの成果を踏まえ、Tokyo Tokyo FESTIVALを通じ、まちなかでのプログラムの展開や誰もが参加できる事業など、芸術文化への敷居を低くする取組によってより多くの人が芸術文化に親しむことができる環境が整い始めてきた。また、多様な価値や一人ひとりの個性を認め合える共生社会に向けて歩を進めてきた。あわせて、アーティストの創作意欲や経験値の向上にもつながり、国内外の芸術文化団体等とのネットワークも構築されつつある。これらのことは、今回の経験を活かしながら継続的に取組を進めていく必要がある。 また、東京文化発信プロジェクト以降続けてきた「六本木アートナイト」や「東京大茶会」、「東京芸術祭」、「サラダ音楽祭」など、2020大会に向けた取組の中で生まれてきた事業自体も都の代表的な文化事業として定着した。 さらに、令和2(2020)年から大会期間にかけては、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、その渦中での実施となったが、未曽有の困難に直面する中で、企画や実施方法の見直し、感染対策などの工夫を重ねながらも、文化の灯を絶やさないという強い思いの下、様々な方の共感・協力を得て実施することができたことは、都にとっても大きな財産となった。 これらの、Tokyo Tokyo FESTIVALで得た知見をレガシーとして発展させ、芸術文化の魅力あふれる東京の実現に向けて取組を強化し、都市としての更なる魅力向上につなげていくことが、都の今後の使命である。場を提供154おわりに

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