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パパズ・スタイル〜男性の「家事」「育児」をみんなで応援〜

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親子で美術館を楽しもう

子供は絵を描くだけでなく、見て楽しむのも大好き。
絵を見るなら美術館ということで、東京都美術館の学芸員の稲庭彩和子さんに、親子で美術館を楽しむためのポイントを聞きました。

ミュージアムの世界に一歩踏み出そう

東京都美術館では、上野公園にある9つのミュージアムが連携する“ミュージアムスタート あいうえの”というラーニング・プロジェクトを推進しています。
年間を通じてファミリーで楽しめる参加型プログラムが行われています。

パパ・ママにとっては子供の学びをサポートするコツがわかったり、パパ・ママ自身が文化との出会いを楽しみ深めるきっかけにもなります。
コロナ禍の影響もあり、現在はオンラインの良さと実際にミュージアムを訪問することを融合させた形式のプログラムを行っています。

ワークショップを通して、アートの見方や考え方を学ぶことで、絵に興味を持つようになる子供が多いです。
美術館に子供を連れて行くということはハードルが高いと思う方も多いですが、始めにこのような体験型のプログラムに参加し、友達同士や親子で絵について知るきっかけをつくると良いと思います。

絵をよく“見る”ってどういうこと?

私達は普段何気なく、様々なものを“見て”いますが、実際はある対象を眼に映しても、多くの部分はぼんやりとしか認識されていません。
これは、眼に映るすべての対象をはっきり認識してしまうと、脳が情報を処理しきれないため、と言われています。
ですので、絵を見るときには単にぼんやりと「見る」のではなく、植物を観察するように「意識的に見る」必要があります。

美術館で大人がひとつの絵を見る時間は、なんと平均で1分程度であるといわれますが、子供達との鑑賞ワークショップは、ひとつの作品を15分以上かけて鑑賞をします。
同じ絵を何人かの人と一緒に「見て、考えて、言葉にして話して、お互いの意見を聞く」ことで、自分の気づきを深めたり、他の人の考えや意見を聞いて視野を広げることができます。

アートは答えがひとつではないので、多様性を大切にした活動を行うことができ、どの子供の意見も肯定的にグループの中で共有されるので、自己肯定感の醸成にもつながります。

例えば葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》を鑑賞していると、
「波が大きい」、「人が見える」、「波の形と富士山の形が似ている」という表面的な情報から、
「なんでこんな嵐なのに人がいるのだろう」「海の青が濃いから、この海は深いかもしれない」といった一つ思考の階層を深める答えも出てきます。

そのため、一つの絵を時間をかけて、様々な視点から発見をして、言葉にしていくことが大切です。

また、上野公園の博物館・美術館に展示されている様々な青いものを探し出すワークショップがありました。
見つけた青はどんな青なのか伝えてもらうと、「冷たい青」「深い青」など、青の色の細かい違いが見えてきます。

「洗練された青」について、子供がお母さんに「『洗練された』っていい意味?」と聞いていました。
お母さんは「『洗練された』はいい意味だけど、どんな青かなぁ」と言って、青の色を巡って親子で一緒に考えを巡らせていました。

このように、一つの対象物を多角的に言語化することで思考を深めることができるので、子供もパパ・ママも楽しくアタマを使うことができます。最近はお父さんと子供での参加が多くなっています。

お家でできる美術鑑賞とポイント

なかなか外出のしづらい状況でも、お家でアートを楽しむ方法は多くあります。
身近なものでいうと絵本です。子供は絵本を通して世界の様々な文化を知ることができ、視覚経験が広がっていきます。

また、「トイレ美術館」を作ってみるのもいいと思います。
市販の名画カードやポストカード、また展覧会にいったときにもらえるチラシや、新聞等に紹介されている作品などを子供と一緒に選んで、トイレの壁に張るだけです。
トイレは毎日使うので、ついついじっくりと作品を見てしまいます。

すると子供が「あの絵ってこういうこと?」「あの絵はなんで○○なの?」というように、興味をもってくれるので、おすすめです。

例)展覧会でもらえるジュニアガイド

東京都美術館で配布されている印刷物は下記からダウンロードすることが可能です。
https://www.tobikan.jp/learn/resoucebox.html

都立の文化施設一覧はこちら。
https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/bunka/bunka_shisetsu/0000000239.html
※美術館に行く際や、各種プログラムに参加される場合は、各施設のHP等で新型コロナウイルス感染症感染防止対策の取組についてご確認をお願いします。

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芸術の秋到来!パパと絵を楽しもう!

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