平成26年度 入選作品 写真部門 組み写真の部
最優秀
足立区 「あだち広報」平成26年12月10日号
担当者の声
種々の「郷土芸能」には、比較的年齢層の高い方が担うというイメージがある。しかし意外にも、その現場には多くの子どもたちの活躍があった。
足立区には、登録されているだけでも33のお囃子などの団体が存在する。しかし、音を聞いたことはあってもしっかりと見たことがあるという人はそう多くはない。
今回は練習などを4カ月にわたり取材した。そこで感じた「郷土芸能の現場に子どもたちがいる驚き」「子どもたちの生き生きとした表情」など、見ることで初めて伝わる印象を大切にしたかったため、組み写真の構成を選んだ。
練習から本番の流れに気をつけ、文章を読む方向と写真の時系列をなるべく合わせるようにした。文章に集中していても、目の端に映る写真からその文章に合った情景を感じられるようにできればと考えた。
写真選びについても、寄り・引き、ハイ・ロー、場面的な偏りなどに注意し、見ていて飽きさせないことに意識をおいた。
練習場所や本番の会場など、暗い場所での撮影が多くなってしまったため、全体的に明るめの補正をかけた。子どもの持つ活発さと、伝統的な文化の持つ趣を損なわないように注意した。
発行日より、「練習を見てみたい」「子どもにやらせたい」などの反響があった。お囃子全般への興味を生むような内容にできたと思う。
審査委員コメント
- 長期間の努力がにじむ力作。写真の組み方がうまく、一目でストーリーが浮かび上がる、本当の意味での「組み写真」である。一枚一枚も工夫してよく撮影されており、色調も良い。(大石)
- 力作ですね。一枚一枚、丁寧に撮影されています。取材期間も四か月間と長く、一つのテーマをよく考えながら構成されています。レイアウトも良いですね。流れるように見れる紙面構成とストーリーが伝わるように考えられています。レイアウト上では、一枚一枚の写真の大きさにもう少し強弱があっても良いかも知れません。取り上げたテーマも良く、組み写真をよく理解した作品です。(板橋)
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第一席
八王子市 「広報はちおうじ」平成26年5月1日号
担当者の声
豊かな自然に恵まれている八王子。四季折々の風景の中でも特にサクラは見る者を魅了する。また、サクラは春の訪れを告げ、新たなスタートを迎える人々を祝福するかのように咲き誇る。今号では、春色に包まれたまちなかの風景に自然とこぼれた「笑顔」を切り取った。
仲睦まじいカップルや進級を喜びはしゃぐ親子、友達と仲良く遊ぶ子どもなど、その人の人生の一ページが刻まれた最高の瞬間を掲載することで、読者に春の思い出やサクラを見たときの感動を思い返してもらえるような紙面をめざした。
レイアウトは、メインテーマである「笑顔」を引き立たせるため、写真解説は左下にまとめ、紙面を開いた際に写真が最初に目に入るよう工夫した。
審査委員コメント
- テーマに適合する写真を、桜の開花時期という短期間でよくそろえたものだと感心する作品。全体を眺めただけで桜をめぐる人々の喜びが伝わってくる、素晴らしい見開きとなっている。(大石)
- 桜をテーマに、人々の笑顔をとらえた良い写真で組み合わされています。一番大きく使用されている、子供たちの写真も良いですね。レイアウト的には、もう少し写真の大きさに変化をつけて、遠近感のある写真を組み合わせても良かったのではないかと思います。(板橋)
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