平成25年度 写真部門 総評
大石委員
個々の写真については、機材・技術両面で質が向上していると感じるが、さらなるレベルアップに向けて、少しだけアドバイスをさせていただきたい。
まず、一枚写真については、テーマに沿ったものになるよう、よく考えて撮影してほしい。読者を意識せず、漫然と取っているもの、また、こじつけ・あとづけのものは写真として弱いものとなる。このことに注意していただきたい。
また、組み写真については、写真をただ説明的に並べただけになってしまっている作品が多かった点が残念である。写真を組み合わせて、ストーリーを作 るのが組み写真である。これを意識的に上手く活用できれば、記事を手にとって読ませることができるし、文字では伝えるのが難しいことでも、読者に伝えるこ とが可能となる。
最後に全体に通じることとして、被写体とコミュニケーションが上手くとれている写真は、見たときに伝わってくるものがある。撮影時にこのことを意識 してほしい。また、提出されたオリジナル写真が普通紙に印刷されたものでは、審査に当たり、損をしている点が否めない。一年間のまとめとして、意欲を持っ て応募してほしい。
板橋委員
前年より、写真全体の質は上がっているものの、広報紙にうまく活かされていないのが残念です。特に表紙に使用する写真は、小さい写真を多数配 置したものもあり、良く見ないと内容が分からないものも数多く存在します。区市町村の人々になにを伝えたいのか、伝えるためには、どんな写真が良いのか、 もう一度アイデアや工夫を考えてください。
また、「1枚写真の部」では、添付プリントも評価対象に入ります。紙質、画質、トリミング等気をつけていただきたい。
今回、「組み写真」として正しく理解されていた作品は1作品でした。スナップ写真、カタログ写真で構成したような形のものが多く、組み写真としての ストーリー性等が考慮されていないのが残念です。「組み写真」は、一つのテーマ(記事)について、複数の写真をストーリーに合わせて構成するもので、テー マ(記事)の文章に補足的に掲載する写真の集合体のことではありません。組まれた写真だけで、テーマ(記事)全体のイメージが掴めるものが求められます。
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