平成28年度 入選作品 組み写真部門(最優秀・第一席)
最優秀
八王子市 「広報はちおうじ」9月1日号
担当者の声
関東屈指の山車まつり「八王子まつり」。山車を引く子どもたちの元気なかけ声や、甲州街道を練り歩く神輿など、活気あふれる見せ場の数々が、訪れた観衆を魅了する。本号では、八王子の夏を彩る祭人たちの生き生きとした「表情」にスポットを当てた。
太鼓を叩く女性の笑顔や、真剣に山車を先導する男の子の姿など、心躍る一瞬を掲載。
また、豪華絢爛な山車が囃子を競い合う「ぶっつけ」のようすを大きく配したレイアウトにすることで、祭りの熱気や祭人たちの躍動感を肌で感じられる紙面をめざした。
審査員コメント
●メインの写真にインパクトがあり、それを中心にストーリーが広がりを見せる紙面。メリハリの付け方が上手く、それぞれの写真が引き立っているのが好印象である。祭りがテーマの応募作品は多いため陳腐になりがちだが、卓越している。(大石)
●「八王子まつり」の喧騒が聞こえて来る写真ですね。どの写真も丁寧に撮影されています。撮影されている顔が、どれも印象的な表情をしています。「広報はちおうじ」は写真を大切に、効果的に使用していますね。紙面上でも、メインとなる写真を中心に効果的にレイアウトされています。欲を言えば、下段中央のような動的な写真を増やすことで、更に躍動感のある紙面になると思います。(板橋)
掲載紙面
第一席
足立区 「あだち広報」9月10日号
担当者の声
「千住」は足立区にある地名である。しかし、そんな千住の名前が付いた「千住ネギ」は2015年8月30日時点では足立区内ではほとんど作られていなかった。様々な理由で姿を消してしまった千住ネギを、改めて小学生達の手で育て、種を採り、次代へつなぐという取り組みを特集した紙面である。
種まきから翌年の種まきまでの1年を、場面ごとに紹介したいという意図から、組み写真の構成を選んだ。それぞれの場面で2~4点の写真をセレクトし、写真の間には明確な区切りは入れず、全体が広く・つながって見えるように意識した。写真の中に物撮りや寄りの写真、日誌の切抜きなどを数点混ぜ、見て飽きない構成を心がけている。
全体的な絵づくりとしては、「土臭さ」と「子どもの力強さ」をコンセプトにした。土いじりの経験が少ない子どもも多い中、たくさんの土が付いたネギを引き抜く姿は見た人を元気にさせ、次代へとつないでいく希望を感じさせてくれると思ったからである。
文章は、千住ネギの現状から始まり、次の学年への種の伝達までを追う形にした。時々の子ども達の口から出た感想を入れることで、成長する千住ネギに期待を膨らませ、次第に生育に乗り気になっていく姿を表現できたと感じている。
審査員コメント
●ストーリーがきちんと構成されたレイアウト。非常に練られた紙面という印象を受ける。写真としてはストロボの使い方が上手く、特にメイン写真の撮れ具合が良い。(大石)
●千住ネギと子供たち。元写真もそれぞれよく撮れていますね。紙面上では、引き抜いたネギを持つ子供さんを中心に、左右対称に写真を配置したバランスの良いレイアウトになっています。表紙の写真と連動して組み合わされているのも好感が持てます。(板橋)
掲載紙面
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