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令和4年4月1日より広報・広聴は政策企画局が、都民情報ルームは総務局が担当しています。令和4年4月1日以降の更新情報は政策企画局ホームページ又は総務局ホームページをご確認ください。

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広報・広聴

令和2年度 入選作品 映像部門

公開日:令和3年(2021)2月9日更新日:令和3年(2021)2月9日

最優秀

制作意図

羽村市では毎週30分の広報番組「テレビはむら」を制作し、市内の様々な話題を放送しています。今回の映像は、市内在住の漆工芸家である並木恒延さんに密着した番組です。並木さんは、「蒔絵」「螺鈿」などの伝統的な技法で絵画を描く漆工芸家です。繊細で緻密な作品の数々は高く評価され、卓越した芸術作品を制作した方に対して日本藝術院が授与する「第75回日本藝術院賞」を受賞されました。そんな並木さんの漆にかける思いをお伝えします。また、広報はむらでも同時期に特集記事を掲載し、市民の理解が深まるよう工夫しました。

審査員コメント

  • 第75回日本芸術院賞を受賞した羽村市在住の漆工芸家に密着し、その繊細で緻密な作品に込められた思いと作業工程を描いたドキュメント。全編いい意味での緊張感が漂い、目を逸らさせない。羽村市の全景から入るファーストシーンも綺麗だ。漆という生きものが相手なので「平生の仕事」だという意識が重要だ、ということ。8つの工程の中でも、漆の木を掻き鎌で傷を付けると樹液がじわっと出てくる映像は感動ものだ。安易にBGMを使わずSEを活かした映像詩にも感動した。(高橋)

  • 見入ってしまいました。漆の世界を堪能してしまいました。輪島塗りくらいしか知らなかったのですが、漆の世界の奥深さを旅した感じです。並木さんの技も堪能しましたが、「漆掻き」の方の話もとても面白かったです。演出も素晴らしいです。自主制作なんですか?羽村市は昨年も自主制作で審査員たちを魅了させました。今回も漆にも、その作品にも並木さんはじめ人々にも、魅了され見入ってしまいました。この広報そのものが確かな作品でした。(阿部)

一席

制作意図

新型コロナウイルスの感染拡大、影響の長期化により、経済的にも社会的にも閉塞感が漂っている。そんな逆境に負けず、今できることは何かを見つめ、様々な工夫・対策に取り組む町工場にスポットを当てた。下町ならではの人の繋がり。 そして町工場の技術力。それらが結びついて、葛飾で新たな商品が続々と生まれていた。コロナに負けるな、葛飾区!また、新しい生活様式の浸透によって飲食店にも変化が求められている。そうした変化に対応し、テイクアウトメニューを取り入れた飲食店のメニューを内山信二さんと大食いYouTuberの三宅智子さんが食べて!応援だ!!

審査員コメント

  • レギュラーの内山信二、ナレーションの吉田照美コンビが「コロナに負けるな」企画に挑む。葛飾区の工場生産の「使い捨て防護服」、マスクに貼るシール、スポーツクライミングセンターのボルダリング講座など、盛りだくさんの紹介で飽きさせない。エンタメとしての完成度は高いが、敢えて言えばラストの大食いコーナー「カツシカメシ」が少し尺が長くて、私は食傷気味になった。(高橋)

  • 圧倒的に見る人に届く手法を持っています。内山くんも照美さんも素晴らしい装置です。さらに今回はコロナ禍で区民の人々を元気にさせようという企画を、鉄板の手法で仕立て上げます。広報は伝えること伝わることが使命です。だとすれば、他の地域も、もっともっとこの手法を真似たらいいのに、とも思います。カツシカデシカの新しいのが出れば、また見たくなる。広報をここまで昇華させた葛飾はさすがだと思います。(阿部)

二席

制作意図

コロナ禍の影響下において、例年であると多くの観光客が訪れる
八王子最大の観光地である高尾山を始めとするその周辺観光地の観光事業の復活とさらなる観光振興を図るために、紅葉の秋を迎える季節に合わせ、「高尾山の観光」に関する映像広報を制作した。
麓からケーブルカーに乗車。その後、登山と山の景観を楽しみながら、山頂に至るまでの経路を、ナビゲーターが実際に歩いて紹介していくイメージ映像により、コロナ禍であってもこの映像を鑑賞することで、高尾山を訪れた気分になるような工夫もしている。
ナビゲーターは、八王子市内にキャンパスを有する中央大学在学の3年生で、2020年の「ミス日本 みどりの女神」に選ばれた井戸川さんにオファーした。「みどりの女神」として木の文化や緑・木の重要性を広く社会に発信する活動を行っている井戸川さんと、国定公園に指定され、自然があふれる高尾山をマッチングさせ、タイトルを「高尾山×みどりの女神」としている。

審査員コメント

  • 二部構成で、PVとしては完成度が高い。紅葉の高尾山にリポーターと登り、薬王院も訪れる。グルメのほか、観光案内もスマート。女子大生リポーターも感じが良く、コロナ禍が去ったら行ってみたくなるPVだ。(高橋)

  • 観光振興の願いを込めて、コロナ禍でもできるバーチャル登山のような作り方がとても素晴らしいと思いました。ただ、やはり、もっとメッセージがあってもいいと思いました。最後に「コロナが収束したら、また楽しくみんなで高尾山を登りましょう」の一言でもいいと思います。この広報のメッセージをしっかり残すことでみている人と八王子市の信頼関係が太く強くなっていくと思います。(阿部)

二席

制作意図 

本動画は、紙媒体の「広報すぎなみ」15日号の特集「すぎなみビト(区内で活躍している人物)」に連動して、令和元年6月から毎月制作しています。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、広報すぎなみの4月以降の内容は、区の感染症対策、区民への注意喚起など“コロナシフト”となり、従前の「1日号は政策特集、15日号はすぎなみビト特集」という編集方針は一時休止し、動画の制作も合わせて休止となりました。
その状況から夏期に収束に向かった時期は、コロナシフトからいかに違和感なく通常の編集に戻り、Withコロナの中で社会経済活動を両立させていく姿勢を見せていくかが重要でした。
そこで、「すぎなみビト」特集の再開となった8月15日号では、コロナに立ち向かう取り組みをしている人を取り上げ(コロナ禍のチャレンジャー「商店編」)、その後も9月15日号をチャレンジャー「文化・芸術編」、10月15日号をアンガーマネジメント講師(コロナ禍での怒りのコントロール)、11月15日号を角田光代(作家から見たコロナ生活をテーマ)とコロナに関連付けてシリーズ化していきました。
応募号となる9月15日号は、コロナ対策として新設した文化・芸術活動事業助成金の周知と合わせて、音楽・演劇活動を懸命に続ける2団体を取り上げました。一方は音楽イベントを支える裏方、他方は表現者である舞台俳優とし、紙面には収まらない情報を動画として区公式チャンネル(YouTube)で配信しました。

審査員コメント

  • コロナ禍(第一波)の中で苦闘する文化芸術分野の二団体を取り上げ、活動停止から再開へと向かうその様々な影響を細かく取材している。劇団リジョロではナマで体感することが出来ない表現者の激白がある。音楽祭の支援者(かん芸館)はネット配信に舵を切らざるを得ないという状況を語る。いずれにしても第三波が押し寄せている現況では活動がどうなっているのかと心配になる。(高橋)

  • 演劇や音楽の物価の担い手たちが、このコロナとどう戦い、どう前を向いているか、一人一人のエピソードは事情は違えど、誰もが共通する未曾有の危機を前に、そのエネルギーは視聴者の思いと共鳴します。こんな時だからかそ、自治体の発信が人々に元気を与える存在になるべきで、そういう観点からも、とてもよくできた、区民の人に力を届けるビデオだと思いました。(阿部)

奨励賞

中野区 「井上円了と哲学堂公園~現代を生き抜く哲学のすすめ~」

審査員コメント

  • 区の哲学堂公園が国指定名勝になったことと、創設者の井上円了の没後100年を期してつくられた番組。東洋大学の創立者でもある円了は、基本は漢学研究であったが、教育者としての一面もあり、日本全国1260か所を訪れ、民衆の中での哲学普及を目指した。この番組では彼の思想が生きた哲学堂公園を多彩な角度で撮影し、区の記録映像としても保存されるという。後半の公園内紹介が円了の妖怪学も意外で面白い。(高橋)

  • とても丁寧にきめ細かく作られています。哲学堂公園と縁もゆかりもない人が見ても、興味深く見れるように、さらに結構な情報量ですが、決して一方的な説明ではなく音やナレーションも間を使い、絵でも心象風景のようなカットを上手に使い、見ている人たちと上手に対話しながら進むビデオとなっています。(阿部)

奨励賞

荒川区「伝統に生きるーあらかわの工芸技術ー鍛金 桶谷輝明」

審査員コメント

  • 平成30年度荒川区指定無形文化財に鍛金の桶谷さんが選ばれた。番組では地金をナマし、叩いて美しいデザインの香炉をつくり出す過程を追いながら、鍛金職人の魂に迫る。丁寧で的確なカメラワークとナレーションが快い。小学生に伝統工芸の素晴らしさを伝える言葉も熱く、記録映像としても一級だと感じた。ただ、4年も前の受賞なので、なぜ今なのかという疑問が少し残った。(高橋)

  • 気の遠くなるような鍛金の技術は、その地金を叩く音のたびに、今を生きる僕たちにいろんな思いを、呼び起こそうとしているようだと思いました。東京のあちこちにこういう人たちがいることを、こういう広報ビデオで記録し、人々に知らせてあげることは、広報の大切な役割だと思いました。(阿部)

奨励賞

豊島区「なぜ池袋に赤い電気バスが走るのか」

審査員コメント

  • タイトルは面白いのだが、IKEBUSが現実にどうして必要なのか、LRT計画がなぜ頓挫したのか、実際に利用している人々がどういう感想を持ってるのか、今一つ分からなかった。絵柄的には消防車とはちょっと違う赤色の外観、可愛い車内、池袋の街を遊園地に例えているように、子供達には大うけだろうと思うが、果たして大人が継続的に200円払って乗るのか、また後日のリポートが欲しいところだ。(高橋)

  • 街の中のコミュニケーションツールとしてのIKEBUSを通して池袋の地域への思いやLRT構想も知ることができてとても面白かったです。自治体として常に何かにチャレンジしている豊島区の広報は、毎年とても中身が濃いです。ただあえて難を言えばちょっと内容を詰め込みすぎな気もしました。企画は素晴らしいので、描き方をもう少しシンプルにしてもいいのかなと思いました。(阿部)

このページに関するお問い合わせ先

広報広聴部  広報課 
電話番号:03-5388-3087