キッザニア東京で「アンコンシャス・バイアス ウィーク」を開催しました。
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東京都は、こども達が性別に捉われず、自分の可能性を広げることを応援するため、親子で学び、楽しめるイベント「アンコンシャス・バイアス ウィーク」を10月31日(金曜日)~11月6日(木曜日)にキッザニア東京で開催しました。本事業は令和5年度、6年度に続き、今年で3回目の開催となりました。
本イベントは、こども達の「性別に捉われない自由な選択」を後押しすることを目的としています。東京都が過去に実施した調査(令和4年度、5年度)では、多くの児童・生徒・保護者・教員が「性別によって仕事の向き・不向きがある」と考えていることが明らかになりました。特に、小学生よりも高校生の方がその傾向が強まることから、成長とともに周囲の影響を受け、「性別による無意識の思い込み」が形成されると考えられます。このため、幼少期からこうした思い込みについて学び、自身の可能性を広げられるよう、本イベントを実施しています。
「チャレンジカード作り」ワークショップで、なりたい自分を宣言!
「チャレンジカード作り」ワークショップは、アンコンシャス・バイアスについて学び、無意識の思い込みに捉われずに自分の未来を自由に考える「チャレンジカード(名刺)」を作成するものです。ワークショップでは、まず、身近な野菜を題材に、「アンコンシャス・バイアス」とは何かを体験しました。次に、性別や能力に対する「どうせ無理」「男の人の仕事」といった決めつけの事例を考えた後、東海道新幹線の女性運転士の増加など、実社会の変化や実際の状況を知ることで、「無理」と思い込むことはアンコンシャス・バイアスかもしれないという気づきを得ました。最後に、こども達は性別や固定観念に捉われず、自分の可能性を広げる「チャレンジカード」を作成。中には、「将来は、モノづくりを極めて、おもちゃ工場の工場長になる!」「苦手な社会のテストで100点を獲りたい!」といった力強い宣言も見られ、自分の夢を言葉と形にすることで、自信を深める貴重な体験となりました。
こどもの「思い込み」と啓発の重要性が見えた親子向け「投票アンケート」
今回実施した親子向け「投票アンケート」は、日常に潜む「性別による無意識の思い込み」に対する認識を深める貴重な機会となりました。アンケートでは、「性別によって教科の『得意』『不得意』があると思いますか?」「女の人に向いていると思う仕事はありますか?」「男の人に向いていると思う仕事はありますか?」「料理などの『家事』に向いているのは?」「自分自身の『性別』を理由に、何かをあきらめたことはありますか?」「アンコンシャス・バイアスについて知っていますか?」といった問いが投げかけられました。
アンケートが行われた、キッザニア東京「劇場」パビリオン前では、こども達が真剣な表情で質問文を読み込み、顔を見合わせたり、時には意見を交わしたりしながら、それぞれの選択肢にシールを貼る姿が印象的でした。参加したこども達からは、「男の子でも料理が好きなら、性別に関係なく料理をしたら良いと思った」や「男の人に向いている仕事、女の人に向いている仕事があると思っていたが、それは思い込みだということが分かった」といった声が上がり、それぞれの気づきや考えを深める様子がうかがえました。
■参加したこども達の感想
■親子向け投票アンケート結果
①~⑥それぞれの回答数:大人とこどもあわせて約3,000件
①性別によって教科の「得意」「不得意」があると思いますか?
■「そのほかの考えがある」とした人の回答
・得意か不得意かは人それぞれ
・誰がどれを好きになってもいいと思う!
・大人になると、得意、不得意の差は感じなくなった
・男女関係なくみんなできると思います
・自由
・自分の個性を活かせばいい
・努力でかわる
・挑戦すればなくなると思う
②女の人に向いていると思う仕事はありますか?
■「そのほかの考えがある例」とした人の回答
・ひとそれぞれ、人による
・好きなことをやればいい
・どんな仕事にも向いている
・その人に向いている仕事とやりたい仕事は違う
・女の人というより、個人に向き不向きがあると思う
・女の人も男の人も好きに仕事を選んでよいと思う
③男の人に向いていると思う仕事はありますか?
■「そのほかの考えがある例」とした人の回答
・どの人がどの仕事をしてもよいと考えています
・向いているのが男性だけとは限らない
・自由
・素質の問題だと思う
・その人に向いている仕事とやりたい仕事は違う
・男の人も女の人も好きに仕事を選んでよいと思う
④料理などの「家事」に向いているのは?
■「そのほかの考えがある」とした人の回答
・性別は関係ない/どちらでもいい
・やりたいほうがやればいい
・「女の人=家事」という考えは古いと思う!
・共働きなら2人でフォローし合うことが大事
・個人としての得意、不得意だと思う
・その時々で変わると思う
・向いている、向いていないはない
・みんなでやったほうがすぐ終わる
・家事は性別関係なくできる
⑤自分自身の「性別」を理由に、何かをあきらめたことはありますか?
⑥アンコンシャス・バイアスについて知っていますか?
■実施概要
開催期間:令和7年10月31日(金曜日)から11月6日(木曜日)まで
場 所:キッザニア東京(東京都江東区豊洲2-4-9アーバンドックららぽーと豊洲1ノースポート3階)
コンテンツ:
・「チャレンジカード」作りワークショップ
対象:3~15歳のこども
内容:アンコンシャス・バイアスについて学び、自身の思い込みに気づき、 自分の将来を考え、その思いを宣言するチャレンジカード(名刺)を作成します
・親子向け「投票アンケート」 対象:3~15歳のこども及び保護者
内容:「日々の中で感じているアンコンシャス・バイアス」を親子で一緒に考え、 自分が共感するものに投票します。「なるほど!」と思う気づきがあるかも?
■キッザニア東京
3歳〜15歳までのこども達が職業・社会体験を通して、社会の仕組みを学ぶことができる“こどもが主役の街”。実社会の約 2/3 サイズの街並みに実在する企業のパビリオンが建ち並び、さまざまな仕事やサービスを体験できます。
※詳細はキッザニア東京公式サイトをご確認ください。