やさしい日本語(にほんご)
「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。
1995年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本にいた多くの外国人も被害を受けました。その中には、日本語も英語も十分に理解できず必要な情報を受け取ることができない人もいました。
そこで、そうした人達が災害発生時に適切な行動をとれるように考え出されたのが「やさしい日本語」の始まりです。そして、「やさしい日本語」は、災害時のみならず平時における外国人への情報提供手段として、さらには、子供や高齢者、障害者等とのコミュニケーションに非常に効果的なツールの一つとして、行政情報や生活情報、毎日のニュース発信など様々な分野で取組が広がっています。
東京都は「やさしい日本語」の有用性や意義を広く周知するため、動画の作成や研修・イベント等を実施するとともに、「やさしい日本語」を活用した情報発信に取り組んでいます。
「やさしい日本語」に関する動画
〇普及啓発動画 ~ことばがつたわる こころがつたわる「やさしい日本語」~【令和2年10月】
都内在住外国人は、約58万人と増加傾向にあり(令和2年1月現在)、国籍も多様化しています。日本人と外国人が地域で共に暮らし活躍していく多文化共生社会の実現には、お互いに歩み寄りながらコミュニケーションを取る「やさしい日本語」の活用が重要です。
東京都では、都民の皆様に「やさしい日本語」を知っていただくため、30秒の普及啓発動画を作成しました。
「やさしい日本語」が分かる割合が高いことをご紹介し、「やさしい日本語」の意義と概念をお伝えしています。

〇「やさしい日本語」とコミュニケーション10のポイント(話す編)【令和2年7月】
「外国人おもてなしフォーラム」 (令和2年2月開催)のワークショップで実施した「やさしい日本語」のポイントをスライド動画で紹介しています。

「やさしい日本語」とコミュニケーション10のポイント動画はこちら
〇医療現場への普及 ~動画教材『医療で用いる「やさしい日本語」』~【令和2年9月】
「大学との定例懇談会」に参加する都内大学と、東京の政策課題の解決に向けて取り組む「東京都と大学との共同事業」の一環として、順天堂大学(共同事業者:帝京大学、聖心女子大学)と、外国人診療に役立つ「やさしい日本語」の動画教材を作成し、各医療機関が研修などでも広く活用できるよう、無料で公開しています。

〇新型コロナウイルスに関する東京都知事メッセージ(やさしい日本語編)【令和2年11月】
小池都知事が在住外国人のみなさまに新型コロナウイルス感染予防を呼び掛けるメッセージ動画を「やさしい日本語」で作成しました。
区市町村等向けの研修
東京都生活文化局の職員が講師となり、「やさしい日本語」に関する研修を実施しています。
<開催実績>
生活文化局職員研修、総務局総合防災部・統計部、産業労働局雇用就業部
2020オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会実務担当者会
東京都区市町村向けやさしい日本語に関する研修会及び情報交換会
中野区役所、西東京市役所、八王子市役所、立川市役所
東京出入国在留管理局
東京都美術館&東京芸術大学「とびらプロジェクト」、文化庁学芸員技術研修
「やさしい日本語」の事例紹介
〇「東京ボランティアポータル」の特設ページ「どこでも共助」【令和2年度】
東京都は、家にいながらでも、どこでもできる「新しい日常」における共助「どこでも共助」を推進しています。特設ページで、新型コロナウイルスの影響下での医療者や大学生たちによる「やさしい日本語」の取組を紹介しています。
「やさしい日本語」を活用した事業やイベント等
〇「東京都外国人新型コロナ生活相談センター」(略称:TOCOS トコス)【令和2年度】
新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、日本語を母語としない外国人等からの多様な相談に「やさしい日本語」を含む14言語で対応しています。
〇「感染対策 短期集中」チラシ 【令和2年12月】
短期間の集中的な対策で感染拡大を抑えるため、感染予防・防止対策の徹底をお願いするチラシを「やさしい日本語」で作成しました。

〇「新型コロナに感染しない、感染させない」ポスター・チラシ【令和2年11月】
感染拡大防止を呼び掛ける「新しい日常の新しい会食のマナー」ポスターや個人向けチラシを「やさしい日本語」と「英語」で作成しました。
〇帰宅困難者対策ハンドブック【令和2年9月発行】
災害発生時に、日本語を十分に理解できない外国人等への実践的な視点に立った対応として、「やさしい日本語」を紹介しています。
〇防災リーフレット【令和2年3月発行】
外国人向けに、地震についての知識や災害時の適切な対応などを、イラスト入りで分かりやすく説明しています。
〇新型コロナウイルスのお知らせ【令和2年3月発行】
東京都(とうきょうと)は 外国人(がいこくじん)のみなさんに やさしい日本語(にほんご)で お知(し)らせをしています。
「新(あたら)しい コロナウイルスの 病気(びょうき)について」(2020年2月28日)
〇外国人のための防災訓練【令和2年1月開催】
在住外国人を対象に「やさしい日本語」と「英語」で体験型の防災訓練を実施しました。
〇東京都防災(語学)ボランティア研修【令和元年11月開催】
都民特別公開講座として、「楽しく学ぼう!「コミュニケーションツールとしての『やさしい日本語』」」の研修を実施しました。
(講師:聖心女子大学日本語日本文学科教授 岩田一成 教授)
楽しく学ぼう!「コミュニケーションツールとしての『やさしい日本語』」 PDF [349KB]
「やさしい日本語」に関連するリンク集
〇東京都国際交流委員会「東京都在住外国人向け情報伝達に関するヒアリング調査」【平成30年3月】
都内在住・在勤の外国人100人を対象に実施した、困りごとや情報収集手段、希望する情報発信言語等についての調査結果を掲載
https://www.tokyo-icc.jp/topics/201812research.html
〇東京都国際交流委員会「リビングインフォメーション」
外国人が東京で暮らしていくために必要な情報を「やさしい日本語」で提供
https://www.tokyo-icc.jp/guide_easy/index.html
〇2020年オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会ポータルサイト「やさしい日本語」
「やさしい日本語」の記事や資料、講演レポートを掲載
https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/multilingual/references/easyjpn.html
〇出入国在留管理庁・文化庁「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」【令和2年8月発行】
「やさしい日本語」の中でも、特に書き言葉に焦点を当てたガイドライン。「やさしい日本語書き換え例」も掲載
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri15_00026.html
〇(公財)横浜市国際交流協会「やさしい日本語」
「やさしい日本語」を使う人に便利な情報やツールを掲載
https://www.yokeweb.com/yasashiinihongo
〇医療✖「やさしい日本語」研究会
「やさしい日本語」を医療者に紹介し、医療機関への導入・普及を図ることを目的に、『医療で用いる「やさしい日本語」-新型コロナウイルス検査編-』動画や研修会・セミナー教材等を無料で公開
〇明治大学国際日本学部山脇ゼミによる「やさしい日本語」の取組
明治大学国際日本学部の山脇啓造ゼミ(多文化共生論)では、キャンパスのある中野区を活動拠点として、「多文化共生のまちづくり」に取り組む
・「やさしい日本語ガイドライン」をわかりやすく解説する動画を制作
https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2020/6t5h7p00003a35jr.html
・Nakano Borderless~やさしい日本語市場(やさいち)~を開催(2020年11月8日)
https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2020/6t5h7p00003a2krg.html
https://pando.life/nb-yasaichi
・「やさしい日本語」によるコロナ関連情報や国民健康保険を紹介する動画を制作
https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p000034aa87.html
・「やさしい日本語」紹介動画を制作
https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2018/6t5h7p00000s63xx.html
このページに関するお問い合わせ先
都民生活部 地域活動推進課(国際交流担当)
電話:03-5320-7738