アルコール依存症患者の飲酒運転に対する意識

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最新のデータによるとアルコール依存症は予備軍も含めて、全国に295万人と推測されていますが、ここでは、飲酒運転との関連性についてご紹介します。
2003年に筑波大学の小畑文也助教授らが、アルコール依存症患者110名を対象に調査した際にまとめた「アルコール依存症患者の飲酒運転に対する意識」によれば、対象者のほとんどが飲酒運転の経験があり、うち6割が交通事故を起こしたと回答しています。
飲酒運転は「犯罪行為」ですが、アルコール依存症患者の飲酒運転は「病的行動」でもあり、この「病的行動」による欲求が、アルコール依存症患者の飲酒運転に対する罪悪感を押しつぶしていると分析しています。運転の緊張や疲労をごまかすために「飲まなきゃ乗れない」と、正に「飲んだら乗るな」と正反対の状況になっている患者も少なくないそうです。
アルコール依存症のすべての人が、現実に飲酒運転をしているわけではありませんが、病的行動として「飲まなきゃ乗れない」というドライバーが、たまたま警察の検問等に掛からないで飲酒運転を続けているとしたら、ゾッとしませんか。
アルコール依存症に陥る可能性は多くの人が持っています。
本人や周囲の人が気がつかないうちに進行し、病的行動として飲酒運転をするようになったら、大変なことです。絶対に避けなければなりません。そのためには、本人はもちろんのこと、職場や家庭等の周囲の方々もアルコール依存症について正しく理解することが大切です。
ホームページ上に詳しくご紹介していますので、是非ご覧下さい。

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