社会福祉法人黎明会 在宅サービス総合センター
社会福祉法人黎明会 在宅サービス総合センター
ヘルメットを着用して地域の高齢者や障害者の居宅を訪問
訪問介護や看護の現場では、自転車が大活躍
『社会福祉法人黎明会』が運営する『在宅サービス総合センター』は、小平市西部を中心に、地域で暮らす高齢者や障害者を総合的にサポートする事業所です。小平市委託の地域包括支援センターをはじめ、居宅介護支援事業所・訪問介護・訪問看護・相談支援事業所を運営しており、各部門が相互に連携して、利用者の在宅生活を支えています。
介護職員たちは、1日に10件弱もの居宅訪問を実施します。住宅街を行き来することから、日々の移動には自転車が大活躍。同センターでは、道路交通法での義務化前から自転車乗車時のヘルメット着用を一部採り入れるなど、職員が安全に仕事に専念できる環境づくりを進めてきました。
業務で自転車を利用する職員一人ひとりにヘルメットを支給
令和5年春、センターでは新たに、都条例に定める「自転車安全利用推進者」を選任。この担当者が中心となって検討し、「業務中の自転車乗車時のヘルメット着用率を100%とする」方針を打ち出しました。
ヘルメットの調達に当たっては、業務で自転車を利用する職員一人ひとりに色やサイズの希望を尋ね、各職員に合った製品を支給するようにしました。当時は品薄であったため、全27個のヘルメットが揃ったのは夏。事業所全体でのヘルメット着用義務化は8月からスタートしました。
職員の安全確保のための取組は、事業所の信頼向上にも寄与
今回の「ヘルメット着用率100%」の取組に関して職員たちから拒否反応はなく、むしろ「ヘルメットの支給は、職場が従業員の安全をきちんと考えてくれていることの表れ」と、事業主へ信頼を寄せる声が聞かれます。
さらに、職員のヘルメット姿を見た地域の利用者からは、「一人ひとりに自転車のヘルメットの用意があるとは良い職場ですね」という反応も。職員の安全確保をねらいとしたヘルメット着用の取組が、職場内外で事業所の信用の高めることにもつながっているのです。
取組の工夫
職員が自転車で出かける際にヘルメットをかぶり忘れないように、入口近くにヘルメット専用ロッカーを設置しています。職場で長年保管されていた什器を有効活用したアイディアで、職員にも好評です。