武蔵野中央幼稚園・武蔵野中央第二幼稚園
職員のヘルメット購入費用の一部を独自に補助
補助制度を利用した職員たち。朝夕の通勤には日差しを遮る帽子型ヘルメットが人気
自転車の園児送迎が大半を占める、住宅街の幼稚園
武蔵野市の住宅街に並んで建つ『武蔵野中央幼稚園』『武蔵野中央第二幼稚園』。ともに学校法人松本学園が運営し、2園合わせて250名以上の園児が通っています。
7割以上の保護者が自転車で園児を送迎していることから、園ではかねてより、自転車の安全利用をはじめとする交通安全の呼びかけを行ってきました。
各家庭への配布物などで、登園時・降園時の交通安全を呼びかけ
保護者に促すには、まず職員が率先して
令和5年春、法律でのヘルメット着用努力義務化をきっかけに、自転車で通勤する園職員に対するヘルメットの購入費用の補助が始まりました。職員がヘルメットを購入したレシートを提示すると、1個3,000円分の補助を受けられます。
この仕組みを発案したのは園の事務長。「職員も半数以上が自転車で通勤しています。職員自身の命を守ることが第一。また、園児を送迎する保護者の皆さんに呼びかけていくためにも、まずは自分たちがヘルメットをかぶろうと考えました」。
補助制度が「自分用ヘルメット」を購入する後押しに
補助制度を利用した教諭はこう語ります。「自分の子供には以前からヘルメットをかぶせていました。職場の補助制度が、自分用のヘルメットを実際に購入する後押しになりました」。選ぶ時に重視したポイントや安全基準など、職場での会話でもヘルメットが話題にのぼることが増えました。
独自の補助制度に職員同士の口コミも加わり、ヘルメット着用の動きが徐々に園内で広がってきています。
取組の工夫
公私ともに充実していて忙しいのが、職場を支える現役世代の常。少しでも制度を利用しやすいよう、インターネットで購入した製品も補助の対象に含めています。年末年始などの長期休暇前には職員に再告知するなど、補助制度の利用拡大に努めています。