都立大森高等学校(令和6年度)

本音トーク会のその後…自転車ヘルメットの着用率が向上!

令和6年11月に本音トーク会を開催した大森高校では、その後、自転車ヘルメットの着用率が向上し、3月中旬時点でほぼ100%を達成!着用率向上にはどんな秘訣があったのでしょうか。生活指導部の先生にお話を伺ったところ、

  • 令和7年2月から、独自に自転車ヘルメットの全員着用を目標に掲げ、生活指導部の教員が、トーク会で学んだヘルメット着用別の致死率の違い等、統計データも示しながら着用の重要性を全校生徒に呼びかけ

  • その後、毎朝、校門前でヘルメットを着用していない生徒に指導を行った結果、最初こそ指導回数が多かったものの、2週目以降は徐々に指導回数が減り、3月中旬には指導回数は当初の約10分の1程度にまで減少
  • トーク会で生徒から話題に挙がった「みんながヘルメットを着用すれば自分も着用する」といった意見を参考に、学校全体で取り組んだことで、生徒一人ひとりの意識向上につながった。

・・・とのことでした。

校門前の指導時にはみまもりぃぬ(都民の安全安心推進マスコットキャラクター)も活躍したようです!


 

また、安全教育推進校に指定されている大森高校では、東京都教育委員会の事業の一環で、自転車の安全利用促進のための啓発チラシを作成しました。ヘルメットの安全基準やあご紐をきちんと締めることなど、トーク会で放映した動画の内容が盛り込まれています。

大森高校をはじめ、都立高校の生徒が作成した啓発チラシは こちら から CHECK!!

 

動画を見ながら、自転車の乗り方について高校生と本音トーク会!

令和6年4月から都立高校では、自転車通学時のヘルメット着用が必要になりました。また、令和6年11月1日から改正道路交通法が施行され、自転車運転中の「ながらスマホ」が厳罰化されるなど、自転車に乗る際の安全利用がますます求められています。

そこで、東京都は、令和6年11月8日(金曜日)に、自転車の乗り方について、都の職員が進行役となり、都立大森高校の生徒と本音トーク会を開催。当日はテレビの取材も入り、高校生のリアルな声をたくさん聞くことができました。

トーク会の様子
トーク会では活発な意見が飛び交う
生徒会の皆さんと先生方
大森高校生徒会の皆さんと先生方

生徒たちにとっても身近な存在の自転車

東京都大田区に位置する『都立大森高等学校』。4校ある都立高校の安全教育推進校の一つです。全校生徒の半数以上が自転車通学をしており、秋の全国交通安全運動(9/21-9/30)期間中は、生徒会役員と有志の生徒が、自転車通学の生徒に、校門前でヘルメットの着用の呼びかけを実施しました。

「ヘルメットOK?かぶってGO!」自転車ヘルメットの重要性を学ぶ

東京都の調査によると、都内の高校生のヘルメット着用率は約33%で、3人に1人が被っていることになります。本音トーク会の序盤で、今年度当部が制作した自転車ヘルメット着用促進動画鑑賞したところ、生徒たちからは以下のような発言が…。

  • 豆腐の実験で、ヘルメットが衝撃を受け止める度合いが大きいことがわかった。
  • 通学時に着用しているが、正しい被り方は知らなかったので、勉強になった。
  • ヘルメット着用が叫ばれているが、正直なぜ被らないといけないのかわからなかった。しかし、この動画を見て、着用することの大切さがよく分かった。
  • 高校生になると身なりを気にしたり、周りが付けていないから恥ずかしいという気持ちが生まれ、正直被りたくないと思う時もある。しかし、生徒一斉で被る日を決めるなど、被りたくなるアイデアを出し合い、被っていく工夫を自分たちでしていこうと思った。

努力義務といえども、未だ着用が習慣化していない自転車ヘルメット。生徒たちにとって、今回の動画視聴は、ヘルメット着用の重要性を再確認する機会になったようです。

動画鑑賞中
ヘルメット着用促進動画、鑑賞中

当部作成の動画は以下リンクからCHECK!

「ながらスマホ」の厳罰化を自分事として考える

11月1日から、改正道路交通法が施行され、自転車の運転中に携帯電話などを持って通話したり画面を注視したりする「ながらスマホ」の罰則が強化されました。高校生にも馴染みのある「ながらスマホ」。都職員が「ながらスマホを見たことがあるか」と質問したところ、

  • 実際にながらスマホで片手運転をしているのを街中で見かける。
  • 実際に自分がヒヤッとした瞬間がある。

など、身近に「ながらスマホ」の危険性が潜んでいることが改めてわかりました。

また、違反した際の罰金について説明を受けると、生徒たちからは、以下のような発言が…。

  • 高校生にとっては、罰金はバイト代よりも高くなってしまう。
  • 正直、自分の年代はスマホ命、みたいなところがあるので、ながらスマホの意識は変えていきたい。

被害者にも加害者にもならないために

トーク会後には「自分は大丈夫だろう」と過信するのはいけない、という自戒の声も。今後の取組について聞かれると、「ポスターの制作など、生徒会から他の生徒にもヘルメット着用やながらスマホ禁止について発信することを通じて、被害者にも加害者にもならないように校内に呼びかけをしていきたい」と語っていました。

生徒会長インタビュー
トーク会終了後、生徒会長がテレビ取材に対応

当日の模様は、以下の媒体にも掲載されました

○ 自転車の乗り方について都立高校生と本音トーク! (令和6年11月21日 東京デイリーニュース No.639)

○ 自転車でヘルメットかぶってる? 現役高校生と本音でトーク(令和6年11月22日 都政レポート)

○ 東京 大田区 「ながら運転」について高校生が意見交換会(NHK)

○ 厳罰化の自転車「ながらスマホ」東京都が高校生と意見交換(TOKYO MX)

都立大森高校メモ

  • 地域に支えられて今年で創立81周年
  • 人々に愛され、社会に貢献できる人間の育成を目指す。
  • ダンス部は受賞歴多数
    都立大森高校ホームページ
都立大森高校外観
ダンス部準優勝横断幕
受賞歴
記事ID:112-001-20241228-014150