第5回 東京都の文化施策を語る会
公開日:平成25年(2013)1月15日更新日:平成25年(2013)1月15日
会議開催状況
日時
平成17年7月26日(火) 13:30~15:30
場所
東京都庁第一本庁舎25階会議室
出席者
福原座長・今村委員・岡本委員・柏木委員・平田委員・太下専門委員・小林真理ゲスト委員(東京大学大学院助教授)・東京都事務局
テーマ
文化の創造・発信拠点としての今後の都立文化施設のあり方
主な発言
(1)指定管理者制度の導入について
- 指定管理者制度を導入する際、都の役割をはっきりさせておく。美術館で言えば、本来のコンセプトをどう持続するかが大きな問題。また調査研究や教育機能、あるいは作品のコレクションや維持管理などの問題がある。
- 文化施設の運営に対して、欧米では、アーツ・カウンシルやコミッショナーなどが機能している。参考にするといい。
- 3年や5年などの指定期間が問題なのではない。心配なのは、民間から民間への移行する際、きちんと引継ぎが行われるかである。
- 制度に内包している課題には、業務の引継ぎの問題もあるが、施設の改修など、所有と運営についてのものもある。
- 文化施設の運営にあたっては、都の文化行政を実現するツールとしての一体性、統一性が重要。
- ミッション、指定単位、期間、先々の引継ぎ、老朽化対策などが大きな課題であり、議論を深めていきたい。
(2)文化施設のミッションについて
- 文化の創造の前に、人類文化の継承というものがある。人類文化は絶対に継承されなければならず、これが文化施設のミッションである。
- このミッションは、学校教育にも取り入れなければならず、そのためには美術館に多くの小学生を呼び、学芸員がきちっとレクチャーをすることが大事。金沢の21世紀美術館では実際にこれを行っている。