第1回 東京都の文化施策を語る会
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会議開催状況
日時
平成17年2月21日(月) 15:00~16:30 場所 東京都庁第一本庁舎25階会議室
出席者
福原座長、岡本委員、柏木委員、平田委員、太下専門委員、東京都事務局
テーマ
東京都の文化施策のあり方について
主な発言
(1)東京の現状と今後の方向性について
- 東京には、世界中からすばらしい演劇、演奏、美術展など、あらゆるものが入ってくるが、東京からの発信ができていない。
- 東京は、アジアのアーティストにとって、あこがれの都市になるポテンシャルを持っているにもかかわらず、今までそういう政策をとってこなかった。
- 大都市の役割として、人々の出会いと交流の場、全国あるいはアジアの人たちの発表の場をつくるなど、新しい時代の発信の仕方、あるいは、新しい創造の仕方を考えていく必要がある。世界の冠たるフェアをやるようなことも東京の役割。
(2)文化政策についての基本的な考え方について
- 観光や都市開発や福祉といった他の政策分野と連携し、文化を機軸に東京のイメージを考えていく時期ではないか。
- 東京都と区市、民間、企業メセナ等との役割分担が大きな課題。「補完性の原則」という言葉があるが、都は他でできないことを側面からサポートしていくべき。
(3)芸術文化の受け手のリテラシーの向上について
- 送り手支援とともに、受け手をどう育てるかも重要。生活にかかわる文化を味わえる人々を増やしていくことで、劇場や美術館に足を運ぶ人が増え、施設が活性化する。
- いま私たちが考えなければいけないことは、これまでの考え方で文化や芸術をどう楽しんでもらえるのかではなく、次の時代にどういう人たちが育って、その人たちは何をエンジョイできるだろうかということ。
記事ID:112-001-20241226-013023