第8回 東京都の文化施策を語る会
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会議開催状況
日時
平成17年10月18日(火) 10:00~12:00
場所
東京都庁第一本庁舎25階会議室
出席者
福原座長・今村委員・岡本委員・平田委員・太下専門委員・小林真理ゲスト委員(東京大学大学院助教授)・東京都事務局
テーマ
文化の創造・発信拠点としての今後の都立文化施設のあり方
主な発言
(1)指定管理者制度の導入について
- 指定管理者を決めてしまえば、都の役割が終わるわけではない。指定管理者に本来、都がやるべきことを代行させることになるので、都はそのモニタリングと評価をきっちり行う責務を新たに負うことになる。
- 「指定期間」について、文化施設の種類によって、望ましい指定期間が異なるのか。実施後の検証が必要。
- 美術館では、収蔵品の保存や修復に、そこにいる学芸員や職員が実質的にどのように関わっているか。それが長期の指定期間を考えていくときの一つのポイントにもなると思う。
- 芸術監督は、外に対する顔などの役割が大きいので、今回指定管理者の導入に当たって、指定管理者の側に芸術監督が本当に必要なのかの議論をしておいたほうがいい。
(2)文化施設のミッションについて
- 東京都のような大きな自治体では、いろいろなレベルでのミッションを考えなければならない。30年先の東京をどうするのか、今の子どもたちをどう育てていくのかといった中期的なミッションと、会館の運営など短期的なミッションである。
- ミッションは時代とともに変わるし、10年単位で変わってもいい。ただ勝手に変えるのではなく、社会的な監視などの下に変えていくことが必要ではないか。
- ミッションを決めるのは、アーツ・カウンシルのようなところが行い、そのミッションに合った人を芸術監督に選ぶべき。
記事ID:112-001-20241226-013030