青少年の教育又は育成に携わる方へ~青少年を暴力団から守るため~
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狙われやすい青少年
暴力団が青少年を必要としている理由
現在、暴力団は、警察による徹底した取締りや、暴排気運の高まりによって、その勢力は減少しています。
さらに、暴力団が抱えている問題として、構成員の高齢化が進んでいることが言われています。
暴力団は「組織を維持するため」「自分たちの手下として働かせるため」にも青少年を必要としています。
暴力団の勧誘対象になりやすい少年
暴走族など不良グループに所属している
美化された暴力団像に憧れを抱いている
繁華街に入り浸っている
金銭欲が強い
青少年が巻き込まれる可能性のある犯罪
暴力団が関与している犯罪には、「特殊詐欺」をはじめ「違法薬物の密売」、「闇金」、「闇カジノ」、「違法風俗店の営業」、「売春の斡旋」など様々なものがあります。
それぞれの犯罪について、「特殊詐欺」であれば「受け子」や「出し子」のように、犯罪のリスクの高い一部分を青少年に行わせているケースがあります。
本人からすれば、アルバイト感覚の軽い気持ちであったとしても、重大な犯罪の一役を担っていることに変わりなく、結果として自身の将来に取返しのつかない傷を負ってしまうことになりかねません。
そのようなことにならないように、常日頃から、暴力団関係者とは関わらないように気を付けなければなりません。
共犯
特殊詐欺
受け子、出し子、掛け子
違法薬物等
所持禁制品の密売人
暴力行為
窃盗
資金源
違法薬物の買い手
用心棒代の集金
利用
出会い系ビジネス
(暴力団のために)
銀行口座の開設
(暴力団のために)
携帯電話等の契約
暴力団に加入したら
自由がなくなります
暴力団に加入すると、新人はすぐに「事務所当番」をさせられます。
そこでは、一日中、事務所の電話番、掃除、炊事、親分や兄貴分の使いっぱしり等をやらされます。
暴力団の世界は、自分のことよりも、親分や兄貴分の都合が優先されます。
給与はありません
暴力団に加入しても、給与はでません。
逆に、「会費」と称して、毎月、所属している組に上納金を払わなければなりません。
会費の滞納は許されず、制裁の対象となってしまうことから、手っ取り早くお金を稼ぐために、犯罪に手を染めざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。
離脱が困難です
暴力団に加入することは簡単でも、辞めることは非常に困難です。
組を抜けるためには、「脱退費用として法外な金銭」を要求されたり、「指詰め」を要求されることもあります。
また、逃げ出しても、執拗に追跡されたり、自宅に押しかけて家族に対しても嫌がらせをしてきます。
兆しを見逃さない
青少年が暴力団からからアプローチを受けた際の対処法について最も重要なことは、必ず専門家に相談して今後の対策を考えることです。
青少年に対して、「何かあったら、すぐに相談するように。」と指導していても、暴力団絡みのケースで、相手方から口止めされたり、脅かされている場合や、逆に、暴力団に陶酔してしまってる場合、相談に来ないケースがあります。
青少年が普段から相談しやすい環境をつくることも大切ですが、大人の方も青少年を観察して
いつもと雰囲気が変わり、一人で悩んでいるような少年
急にブランド品を身に付けたりして生活が派手になった少年
「暴力団と交際している。」などの風評がある少年
などに対しては、相談を待つだけではなく、積極的に声をかけて、親身になって話を聞いてください。そこで、暴力団が関係するような話が出た際には、相談を受けた方や親権者が付き添って、最寄の警察署(暴力団対策担当)や(公財)暴追都民センターなどに相談してください。
相談窓口
少しでも悩んでいたり困った事がありましたら、お気軽にお電話ください。
警視庁暴力ホットライン(警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課)
03-3580-2222
24時間対応
暴力団から脅されている、暴力団をやめたい、暴力団に入るように勧められているなどの暴力団に関する事で困っている方のための相談窓口です。
(公財)暴力団追放運動推進都民センター
0120-893-240
東京都外からはかけられません
暴力団、えせ右翼、えせ同和行為などに絡む困りごとの相談を受け付けています。
また、警視庁や東京三弁護士会の民事介入暴力専門の弁護士と連携し、相談者に対して適切な指導を行っています。